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200309_健幸川柳 「支えあう 日本の医療 春近し」

写真:感染防止策と誰もいない教室

Fig:3月5日時点の感染者数


 日本の現状を考えると、医療と公衆衛生の一体感で諸外国にない強さを発揮してほしい。そして私はそんな社会の一翼を担う人間として支え、協力していきたいと思います。ここに紹介したいのは2つあり、1つはクリニックを開業している友人からのメールと3月9日に開催された研究会で紹介された尋常小学校の教科書の一文です。日本の強さはマスコミでは語られない強さがあります。

■2月23日の友人からのメール■

俺の外来には日本に帰化した中国人が毎日やって来る。

多くの人は春節で里帰りして戻ってきている。

診察しないわけにはいかない。

先日、友人の娘さんの結婚式に出た。

新郎のお父様はある病院関係者で、COVID-19の影響で式の最後の30分参加しただけ。

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「昭和2年の5年生用教科書(尋常小學修身書 巻五 文部省)第七課 衛生」■

伝染病の流行するのは、多くは人々の衛生に関する注意が足らないところから起こるものです。

伝染病については、国家も取り締まりをしているけれども、人々が公衆のためを思って、自分々々で気をつけなければ、とても十分に其の流行を防ぐことはできません。

伝染にかからないようにするには、常に身体を強壮にしておくことが第一です。又飲食物に注意し、身体・衣服・居住などを清潔にすることにつとめなければなりません。

伝染病の流行する時は、医師や衛生係の注意を守ることが大切です。

第一、伝染病にかかった時は、すぐに医師の治療を受け、他人にうつさないように十分に気をつけなければなりません。隠して届け出をしなかったり、迷信から医師の診察をうけなかったり、又全快しないうちに人中へ出たりするのは、大そう危険です。

衛生に関する注意が足らないところから伝染病にかかることがあると、それは自分の禍であるばかりでく、公衆に大そう迷惑をかけます。まして、自分の不注意から病毒を他人にうつし、大勢の人の命を損ない、産業を衰えさせるようになっては、公衆に對して其の罪は決して軽くはありません。

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